ベルヌーイは原子を,測定可能な量に置き換えた

18cのスイスの数学者ベルヌーイは,流体力学の草分けであるだけでなく,

「原子の性質から導かれる,物質の測定可能な特性」に関する研究の端緒を開いた


ベルヌーイは,気体の原子がニュートンの運動法則にしたがって小さく運動することが,

「圧力」という測定可能な大きい現象として現れていると考えた.


ベルヌーイの仮定:

・気体中の原子同士は遠く離れており,相互作用しない.

・気体原子はニュートンの運動法則にしたがい,等速直線運動する.

・気体原子がピストンや壁に当たったときは,壁に微小な力を及ぼしたのち跳ね返る.


ベルヌーイの予測:

・気体の体積を1/2に圧縮すれば,期待の圧力は2倍になるはず.

 →1660年ボイルが発見(ボイルの法則)

・気体の温度を上げれば,気体の圧力は上昇するはず.

 →1787年 シャルルが発見(シャルルの法則)


19c後半,マクスウェルとボルツマンは,ベルヌーイの理論を理論的に完成させた.


1905年,アインシュタインは,原子の存在を究極的に証明した.