ビーニッヒとローラーは,原子の姿をとらえた
1980年,ビーニッヒとローラーは走査トンネル顕微鏡(STM)を発明した.
当時,電子部品の小型化のため,半導体表面の微細構造を明らかにすることが求められていた.
ビーニッヒは,探査針とサンプルとの間に流れる微弱な電流(トンネル電流)を利用して,
物質の微細構造を”なぞる”アイデアを思いついた.
装置の実現に必要な,十分に細い針と,限りなく小さな振動をも吸収するショックアブソーバーが開発された.
変換処理されたコンピュータ画像は,ついに原子そのものの姿を捉えていた.
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